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「みかづき」に込められた想い
放課後等デイサービス みかづきのロゴや入口を可愛くもかっこ良くデザインしてくれたのは、旭川市に住む、「むらかわえみこ」氏です。Illustratorというソフトを使用してデータを提供していただきました。
このように、パソコンを使用して表現する方法はたくさんあり、絵を描くことや音を作ること、動画を作成して感動を呼んだりと、好きなことや感性を仕事にしていける可能性があります。そのような世界では性別の違いや空気を読むことよりも、いかに価値を生み出しているかが評価されます。
私たちが関わるお子さんの中には、特徴のある世界観や感性を持っている場合も多くあります。ただし、世間的には「普通」であることが望まれ、それに近づけるように努力する姿が見られることが多いように感じています。
発達障がいはよく凸凹(でこぼこ)として表現されますが、平均とされる中央線に近づけるように支援すると、苦手なことを底上げできるかもしれませんが、同時に突出された強みも平均に近づけてしまうリスクもあります。
そこで、みかづきが理想とする支援のあり方は、得意とすることや強みとしていける特性をできる限り伸ばしていくことです。得意なことが自信になり、それは自身を認めることに繋がります。自尊感情が育まれれば、承認欲求も強まるでしょう。すると、必然的にコミュニケーションが必要となったり、苦手なことも少しだけ頑張らなければいけない局面が訪れます。ソーシャルスキルを底上げするには、繰り返し行うSSTも良いですが、自分で苦手なこととどのように付き合ったり、折り合いをつけていくかという、自発的な行動を促す動機付けが何よりも大切だと考えます。
様々な困難を抱え、苦労している当事者や保護者の方には、きれいごとのように聞こえる部分があるかもしれません。しかし、寄り添おうとする支援者が「そんなこと無理でしょ」と言って可能性を狭めてしまうことは簡単です。まんまるじゃなくても、不器用でもそれぞれの輝き方をともに探していくという決意が「みかづき」という名前に込められています。
お子さんがどのような表情で過ごしてくれそうか、一度足を運んでみませんか?
お会いできることを楽しみにしています。
投稿日:2019年11月30日(土)
将来のことを見据え、どのようにともに歩むのか
放課後等デイサービス みかづきでは、自立に向けた取り組みをとても大切にしています。例えば、パソコンを使用した療育を提供しているのも、その理由のひとつです。
近い将来、ICT技術・AIの発展に伴い、今の障がい者を大切な労働力や役割としている仕事にも、大きな変化がある可能性が考えられます。また、今まで仕事とは認識されてこなかったようなことでお金を稼いでいる方も増えてきました。そこに共通しているのは、好きなことを表現したり技術を高めて対価を得ている方(YouTuber、eスポーツ等)や、クリエイティブ(動画編集、アプリ制作等)な仕事で何らかの価値を生み出している方が多いように思います。
クラウドソーシングやテレワークといった、在宅でも仕事ができ、活躍できる機会がさらに広がるだろう未来がそこまできています。もしお子さんの興味や特性を活かせる機会があるとしたら、挑戦することに権利は必要ありません。もちろん、すべてのお子さんがコンピュータに興味関心を持つわけではないですし、スキルを身に付けられることを保障できるものではないため、みかづきは「挑戦」することを支える事業所でありたいと思います。
自立を考えるうえで、就労は切っても切り離せる課題ではなく、放課後等デイサービスであろうとも、そのための連続性のある支援のあり方を模索する必要があると考えています。
そんなことを考えていたところ、以前様々な事業所の方が集う会合でお会いした、マイ・スタイル元町事業所の所長さんに見学にお越しいただきました。
実際に就労するためのスキル獲得の支援から、就職後の定着支援まで、寄り添いながらも、企業との連携や協議を経て、数多くの障がい者の就労の実績を重ねてこられている事業所です。
特徴は、先ほど提起したような在宅支援やテレワークを含めた支援のあり方も積極的に導入しているということ。今回いただいたチラシのデザインも通所している利用者さんが作成したものと聞きました。
自分が作成したものが、多くの人の目に触れる機会があるというのは、大きな成功体験となりそうです。
事業所としての素敵な思いと実践の話を聞き、とても刺激を受けました。今後は「働くこと」をイメージできるよう、子どもたちとともに事業所の見学に行かせていただく機会も設けたいと考えています。
また、多くの事業所とつながりを持ち、地域完結型の療育のあり方を考えていこうと思います。
他の事業所の皆さまのご見学、意見交換もお待ちしております。よろしくお願いします。
投稿日:2019年11月29日(金)
体を動かすことも、ちょっとゆっくりすることだってできちゃう!
大人は仕事のあと、ゆっくりしたいもの。学校を終えたあとの子どもだって同じだよね。
最近じゃ塾に行ったり、習い事をしたりと放課後も大忙しのお子さんも多いように思います。
けれど、中には他者と関わることだけでも、大きな力を使っている子だっているはず。
そんなお子さんに学校を終わった後も同じように、勉強ばっかり頑張ったり、ほかの人と過ごす時間をどうしようって悩んでいたら息が詰まっちゃいそう。
私たちは地域の中で子育て、療育をしていくことを目指しています。そのため、「先生」とは呼ばないようお子さんに伝えていきます。スタッフを呼ぶ時は「〜さん」で統一します。そうすることで、お子さんにとっては学校でも家庭でもない、第3の場所となります。
ここにはもうひとつ、一人の地域の大人として振る舞いたいとの思いもあります。
「そうです、私が地域のおじさんです」(管理者)
みかづきはコンピュータを療育の特徴として打ち出していますが、毎日パソコンをやりたい気分な訳じゃありません。外に行って思い切り遊びたい時もあるし、どこか散歩したい時もあるし、ちょっと疲れている日なんかは何もせずにぼーっとしたい!
だから、余暇支援だって休憩だって運動だって、やる時は全力です。ハンモックに揺られたり、トランポリンでクタクタになるまで飛び続けたり、過ごし方はいろいろ。けれどもそんな中でも、スタッフ間で大切にしようと共有していることがあります。それは提供する支援(サービス)に意図を持つこと。
それは集団をまとめるよう考えてのことかもしれませんし、個別のアプローチのために集団を用いる場合もあります。
それぞれのお子さんの成長を視野に入れながら、保護者の方と一緒に支援の方法を模索していきたいと思います。
投稿日:2019年11月28日(木)
Scratch(スクラッチ )をやってみる
放課後等デイサービスみかづきでは、プログラミングをブロックを重ねていくような感覚で覚えることができるScratchを使っています。
初めて触れるお子さんでも、マウスを使用して直感的に自分が選んだスプライト(ここではネズミやマフィン)にどのような動きや表示、音を鳴らすか等を設定することができます。基本的なことを身につければ、あとは試行錯誤しながら自分の好きなようにやってみることが大切。
失敗したっていいんです。何度だってやり直せます。
コンピュータは命令したことにのみ反応してくれます。逆に間違った指示(プログラミング)をしたら思うように動いてくれません。つまり、ちゃんと動かない時は誰のせいでもなく、自分の指示が悪いんです。たまにイライラするかもしれないし、上手に感情を整理できないかもしれません。けれど、その理由や課題を自身の中に見いだすことができるようになると、次にその対処方法を学んでいくことに繋げていけます。
プログラミングは「やりたいこと」までの過程を整理していくため、論理的な思考の訓練にも良いとされています。先が見えずに不安になったり、物事にこだわりすぎて次に進めないこともあると思います。
そんな時は結論や結果から今自分が何をすべきかを逆算をして、適度に取り組んだり、期限に間に合うように進めたりということができるように支援をするツールとしても使用できます。
保護者の方にとっては、パソコンは目が悪くなりそうとか、まだ早いんじゃないかとか考えるのは当然のこと。けれども、パソコンは上手に使えば多くのことを学べます。私たちはそんなコンピュータを扱ううえでの注意点や付き合い方もしっかりと伝えていきます。
ただ与えるだけではなく、有効に自身の特性に合わせて使いこなすということを目標に、個別の支援のあり方を考えていきたいと思います。
投稿日:2019年11月27日(水)
カードゲームに翻弄される(^_^;)
ワードバスケットというカードゲーム。置かれたカードの文字を先頭にして、手札の文字で終わるように『しりとり』をしていくという内容。しかし、これがまた難しい!
スタッフのカードもなかなか減らないんです。
他の人が言った単語を記憶して、語彙を増やしたりといくつかの工夫を重ねることで上達していくようですが、スタッフだけでやってみたところ、長い長い沈黙の時間がありました( ◠‿◠ )
面白いと思ったのは、手札を1枚増やすことを受け入れることで、すべてのカードをリセットできるというルール。私だけかもしれませんが、大人になると余計なしがらみやプライドがあって、なかなかリセットできないんです! ( ̄^ ̄)
ところが、子どもたちは思いつかなければ、どんどんリセットして言える言葉を探していく。挑戦の回数を増やし、チャンスをどんどん作り出していくのです。カードゲームやりながらも色々考えさせられました。
放課後等デイサービス みかづき(清田区)では挑戦を支えることをコンセプトとしていますが、日常の中で子どもたちから学んだり気づかされることも多いです。
既成概念や、勝手に作り出された枠に当てはめられるように窮屈に生きるより、周囲の人から生きていくのに困らない程度の配慮をしてもらったり、自身の特性を知って、自分らしくいられるように社会や他者との距離感を保つ方法を身につけるのも、一つの自立のような気もします。
そんなことを考える機会を与えてくれるワードバスケット…
ぜひ一緒にみかづきでやってみませんか?(笑)
投稿日:2019年11月26日(火)