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活動紹介 YUBIBO編

春はゆびぼの。

 

やうやう白くなりゆく爪ぎは、すこしあかみて――

 

というわけで、集団遊び“YUBIBO”の紹介です。

 

YUBIBOは、みんなで抽選で指定された指を使って棒を支える、というごくシンプルな遊びです。

ただし、1本の棒をほかの参加者と協力して支えなければならず、しかも棒の本数はどんどんと増えていきます。必然的にすべての指を使わなければいけなくなり、掌はだんだん奇妙な角度に向き始めます。

参加者は互いに力加減や手指の方向を調節しつつ、複雑怪奇に絡み合う棒の間を縫ってまた新たな棒を支え……

あっ。

 

落ちてますね。手前の棒が。

 

こうなったらもう一回、最初からになります。

 

 

このYUBIBO、スタッフでテストプレイをした際にはけっこう盛り上がりました。

ですが実際児童さん達に遊んでもらったところ、「もうやだ」「やめたい」「許して」という衝撃的な感想が出てきます。

別のメンバーで試しても許しを請われました。べつに苦しめたいわけではないのに。

しかし、なぜでしょうか。

 

考えてみたのですが、YUBIBOは『運動・感覚』『共感性・想像力』『視覚認知』という3つの力が同時に要求される、非常に高度な遊びと言えるかもしれません。

『運動・感覚』はざっくり言えば力加減のこと。

相手が掌の角度、指への圧迫で苦しんでいないか考えるのが『共感性・想像力』。

どのように棒を傾けて、どこにもう1本配置できるのか見極めるのが『視覚認知』。

そりゃ難しいよなあ、と思いました。

 

 

ただ遊びが進むにつれ、ネガティブな感想だけではなく、

 

「こっちに向けたらいいんじゃない?」

「〇〇くん苦しそうだから、ちょっと真ん中にずらそう」

「少し力抜いてほしいかも」

 

と、お互いを気遣ったり全体を見て意見出来る子が現れ始めます。すると徐々に、周りも建設的な発信を始めるのです。

こうした姿を見ていると、児童さん達の順応性の高さに驚かされます。

でも終了後はやっぱり「2回目はやらない」「許してくれ」と言われます。ふしぎ。

 

嫌なことを続けたり無理をすることが成長につながると言いたいわけではありません。

ですが一見すると反応が芳しくなかったり、苦戦している遊びであっても、解決のしかたを見出すことができることもあります。

そうした取り組みを促したり、サポートできる環境をこれからも提供していきたいと思っています。

 

みかづき 佐藤

投稿日:2026年03月24日(火)